元職場のおもいで~ささやかな所作

おもいで

元職場、しっかりしたシステムのきちんとした福利厚生や業務環境だった。理不尽に責任を押しつけられることは絶対にない。「元職場の問題児」シリーズで書いたように、もう少しきびしくてもと思うほどに寛容。ワガママかなとも思う希望も、建設的に容認される。悪いヒトは、いない。要領悪いヒトはいるけど、みなさんいいヒト。

ぜいたくな悩みだけど、これらのことが私には少々物足りなく感じるときがあった。なんというか、頭を使わなくても働ける。考えない日々。やりがいがわからない日々。

このようなときはまず、冷静に、ニンゲン観察。状況観察。

あるヒト、もちろん悪いヒトではない。ただ、一緒に作業をするとストレスがたまる。なぜだ、ずっと気になっていた。

観察をはじめてすぐ、わかった。私とは、ささやかな所作が違うのだ。

買い物してレジ袋が必要か聞かれたときのお断りの言葉「もっています」。
ビルの警備員さんに無意識に会釈する。
エレベーターは、ボタンの近くにいたら押して最後におりる。
急ぎの業務とはいえ、使ったカッターの刃先はしまってから席を立つ。

そういえば、あるお店の店員さん。私は重い荷物を持ち上げていただいたりいい印象を持っていた。ビルの警備員さんは、いつも「お疲れさまです」と声をかけてくださる。

そのヒトは…。

買い物してレジ袋が必要か聞かれたときのお断りの言葉。店員さんのコトバをさえぎるように「いらない」。
ビルの警備員さんの前を猛スピードで横切る。
エレベーターは、ボタンの近くにいても一番最初におりる。
急ぎの業務、使ったカッターの刃先は出しっぱなしで席を立つ。

そういえば、あるお店の店員さん。私には重い荷物を持ち上げていただいたりいい印象を持っていた。ビルの警備員さんは、いつも「お疲れさまです」と声をかけてくださる。

店員さんが重い荷物をもちあげてくださったお話をしたら
「あの、愛想なく態度悪いおっさんが??」
あれ、店員さんの印象がまったく違う。警備員さんとごあいさつするのも私だけらしい。

なるほど…。自分の言動が自分にかえってくれとは、こういうコトなのか。

損得勘定打算ではなく、これからもささやかな所作を大切にしよう。自分も、気分いいし。

そう思った、当時のニンゲン観察。

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