私にココロをひらいてくださったのか、オバは遠い過去の記憶を話しだした。
伯父や母と、母親が違うと知ったトキのお話だ。
今の時代にはない仕組みだと思うけれど、オバが高校に入学するトキに学校へ提出するために、戸籍謄本を取り寄せたそうだ。
それを見て、オバはビックリ。
オバは長女。
オバはひとりっ子。
すぐに祖父母の部屋に行き、どういうコトかたずねたそうだ。
祖父の最初の奥さまは亡くなった。お二人の間には、三人の男子と一人の女子がうまれた。
オバのお母さんは再婚した二番目の奥さま。お二人の間には、一人の女子。
その女子がオバ。
ショックと衝撃で、ふるえがとまらなかったそうだ。
再婚されたトキに、祖父はいろいろと考えたはず。その結果、再婚したトキに子どもたちと、新しい奥さまは養子縁組をしなかったんだ。
それにより発生した問題はいくつかあった。
しかし、私の母が旅立ったトキに取り寄せたそうだ戸籍謄本。今も手元にあるけれど、母の母の欄には「お母さんのお母さん」の名前が書かれている。
その文字をみると、とてもとてもあたたかい気持ちになる。
お会いしたコトはないけれど、親近感。
祖父がのこしてくださった私たちへのプレゼント。
ありがたい。
オバは、「お母さんのお母さん」の話も聞きたい様子。
でも、私が母から聞いたお話は私のタカラモノ。そっとココロにしまっておく。
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