母方のオバ@11

たわいもない話

つづき。

そのようなわけで、ほぼ初対面にちかい従兄弟とオバと喫茶店へ。

話し出すと皆さんとまらない。

近況報告や、なつかしい話。

そして息子さんに言われた。

「カツオお姉ちゃんは、…」

今までの記憶では、その呼び方をしてくれるのは、まだここで書いていない従兄弟一人だけだった。

ほぼ初対面の従兄弟にそう呼ばれて、本当に本心で、とてもとてもうれしかった。なんでだろう。またゆっくり考えよう。

そして前回オバにお会いしたトキと同じように、息子さんのほんのささいな所作も心地よかった。

さらに息子さんと私、結婚した日の数字にこだわりがあったという共通点がみつかった。違う数字だったけど視点が同じとは、驚いた。

楽観的で、文句の一つも言いたくなるような話も、笑いとばしながら前向きに捉えている。

息子さんは親せきとのお付きあいは全くないそうで、このきっかけを大切に今後もよろしくお願いします、と。

せっかくの親せきだから、と。

心からの笑顔だったはず、そうおっしゃり、息子さんは仕事にむかわれた。

なんだか、少し複雑な気持ちもあったが、なんとなく、うれしかった。

息子さんの帰ったあと、オバと二人。

立派になられて、と私が言うとオバは珍しく表情が曇り

「親の心配は、いつまでも続くのよね」

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