親の旅だち

なんとなく

家族の関係性は、ご家庭それぞれ。
距離感も、ご家庭それぞれ。

成人したら、独立。
結婚したら、独立。
会ったり連絡するのは、年に数回。
そのようなご家庭もある。

私は、少し違っていた。
成人しても、結婚しても、子は子。両親は、いつも、いつまでも、まもってくれた。近い距離で。
私は、遠慮なく両親を頼っていた。
物理的にも精神的にも距離は、近かった。

だからこそ、両親が旅だってから数年間はナニもできなかった。

親の旅だちを悲しいと思う気持ち。
この感覚が近い知人友人とのお話には、お互いいやされる。

それでいいんだ。独立できていない私。自力していない私。でも、たくさんのやさしさをいただいてきた。あたたかさを受けとれるありがたさ。

そして最近、知人の知人のお話を聞いた。
私たちとほぼ同年代の男性。
1年近く前にお母さまが旅だたれたそうだ。お父さまは、小学生のトキに旅だたれていた。お母さまが、一人でその男性を育てていらした。

かなり高齢だったお母さま。平均寿命を大きくこえる年齢で、旅だたれた。

とてもとても長い年月を一緒に過ごした男性。

お母さまの旅だちをすぐには受け入れられない。それはそうだ。私も、そうだった。

男性は、お母さまのコトを話すトキに必ず「大好きだった母が…」と話しはじめるそうだ。
また、人目も気にせず、泣きたいときに泣く。

ここ最近、親が子を思う気持ちに関するステキなお話を聞く機会が多い私。
逆に、子が親を思う気持ちに関するステキなお話も聞く機会が多い私。

ありがたいね。

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