エラそーに書いてしまいますが、仕事ができないアイツ。あ、フレンドリーな皮肉。アイツとは仲良しだったから、大丈夫。
アイツの個性がだいぶ、職場に浸透してきた。おだやかな上司は、言葉も表情もやわらかく、アイツに業務の指示をする日々。
「どこにでも売っているものですが、このペットボトル飲料を買ってきてください。このビルの一階のコンビニでも売っているものです」
電車に乗るおつかいは依頼されなくなったが、すぐ近くのコンビニでのおつかいはなら大丈夫かなと、上司は今日も、おだやかな表情でアイツに指示をした。
以前も同じシチュエーションがあったような気がするけど、、、
帰ってこない!帰ってこない!!
まさか事故やトラブルに巻き込まれていないかと、皆さん心配に。
一時間以上たち「ありました~」と、なにごともなかったように、ケロっとして帰ってきたアイツ。皆さんの心配も知らずに。
数件まわり、一番安いところで買っていたという。聞くと、今までもポイントがお得なお店やクーポンが使えるお店を探して何軒もまわっていたそうだ。
以前も同じ光景を見たような気がするけど、、、
「探した分の時間に他のお仕事もあったので次からは、予算は気にせずに行ってきてくださいね」
上司は言葉も表情もおだやかにアイツに伝えた。
フォローするわけではないけれど、アイツは悪人ではない。プライベートのお買いものなら、大切な感覚かもしれない。サボっていたわけではなく一生懸命探しに行ったことは、間違いないと思う。いろいろなお店の価格やクーポン、ポイント状況を話していたから。
その後、アイツは、、、、、電車に乗らないおつかい業務を依頼されることはなくなった。
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