私の両親。ヒトにふるまうこと、おもてなしすること、おむかえすることが大好きだった。全力で、できるかぎりの準備をする。
最近、従兄弟から聞いた話。従兄弟も生まれる前、その場にいらしたわけではないが、、
父の幼少期、5歳くらいのとき。昭和初期。
昼間のほんの少しの時間、父は一人でお留守番をすることになった。はじめてのお留守番だったのかもしれないらしい。
見知らぬお客さんがいらした。
そこで父は、、、
その方を部屋に案内し、お客様用座布団を用意した。もうすぐ両親は帰ってきます、と待っていただくことに。
ご丁寧にビールをふるまって。
その後、両親は帰宅。その光景に目が点になったそうだ。当時のビールは高級品。大人の飲み物。
さらに言うと、そのお客さんは、どちらかといえば歓迎というより、ほどよい距離感を取りたい関係の方だったらしい。
なんとなく、このエピソードは好きなんだ。
今の時代では、5歳くらいの子を一人でお留守番させたら大問題。さらに見知らぬお客さんを家にお迎えすることはありえないかと思うけど。
私の父も母も、人が好きなんだ。時々残念な出会いもあるが、、まずは疑うより信じたい。
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