個性的なご主人さまと暮らすママ友のお話。
だいぶ前のお話とのコト。
ママ友とご主人さまが結婚して少しすぎたコロのお話だったかな。
ご主人さまは、ナニカのご都合により履歴書を作成していた。
いまの時代とは違い、履歴書は当然手書き。本籍や両親や家族の職業や生年月日を記入する欄があるような時代。
ご主人さまが記入をしている途中でママ友に声をかけた。
「修正液ある?」
ママ友は、驚いた。そしてご主人さまに伝えた。
「履歴書で修正液は使わない。新しい用紙に書き直ししないと」
「そんなコト、気にするヒトないでしょ」とご主人さま。
結局、ご主人さまは修正液を自分でみつけて部屋に戻った。
しばらくして、ご主人さまはどこかに電話をした。盗み聞きしたわけではないけれど、ご主人さまのご実家に電話をしたようだ。
数日後、ご主人さまはママ友に言った。
「履歴書は、むずかしいね。結婚した兄弟は書くのか書かないのかわからない。それに、家族の生年月日は覚えきれないね」
ママ友は、アタマの中でつぶやいた。
「私は家族じゃないのか…。履歴書の家族にダレを書いたんだ…」
あの日、ご主人さまが電話をした理由。ご家族の生年月日を聞き出していたという。
ママ友の推測どおり、履歴書には実家時代の家族を書いたんだって。
そのママ友、さすがにあきれたらしい。しかし、「ま、いいか」と深刻にならずにながしたらしい。
「ま、いいか」と乗りきれる彼女は最強。「ま、いいか」とわりきればストレスにならないと、笑いながら言う。
そうなのか…。
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