あなたが小学生だったコロの思い出。
低学年のコロの思い出。
あなたはいつも、学校でのデキゴトを細やかに話してくれていた。
お友だちとの話、授業の内容、先生の雑談、行き帰りの道の様子などなど。
楽しそうに学校へ通っていたね。
トキには少し悲しい気持ちになった話もしてくれた。
そのようなトキには、私なりのコトバをかけた。だいたいのコトは、話してくれて、話し合って消化していったね。
そしてある日、深刻な顔をして帰ってきたあなた。
「今日、トイレに赤い屋根のおうちがあったの。昨日までなかったのに。」
私が子どものコロから、学校のトイレにまつわる怪談やコワイ話があった。そういう怪談やコワイ話は、さらにパワーアップしていったようだ。
だれかがいた、なにかみえた…などなど。
ま、本当にどなたかいらっしゃったり、ナニカがあったりするが、それはまた別の機会に。
そう言えば、前にあなたは学校で聞いてきた怪談やコワイ話を私に教えてくれたね。とても怖がっていたけれども、実際に通っている学校の話ではなかったので、気にしないように話したね。他の学校に通うお友だちのお友だちの話でもなかったし。
しかしその日は、実際に自分の目で見た赤い屋根のおうち。
う~ん、気になる。
幸い(?)、翌日は授業参観だった。休み時間に一緒に見にいこうと約束した。
「今日もあったよ」
そう言い私をトイレに連れて行ってくれた。
ドアをあけた。
「あった!赤い屋根のおうち!!」
たしかに赤い屋根のおうちは、そこにあった。
昭和ながらの、虫を捕まえるための粘着テープがついた紙製のおうち。
そうだね。わが家にはない。
初めてみたんだね。
お友だちのママと大爆笑した。
説明したら、あなたもホッとしていたね。
なんとなくなつかしい、ほほえましい思い出。
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