父の携帯

両親

旅立った父の携帯。スマホがイヤで、ケータイにこだわっていた父。

解約する気持ちになれずにそのままにしていた。

届くのは、携帯会社からのお知らせメールと、ほどよい距離感を保ちたくて私の連絡先をお伝えしていない親せき、父の仕事関係の方がお一人。

父の携帯に着信があると、携帯会社からのメールであってもうれしくなる。父の存在を覚えていてくださるようで。

このような状態が数年続いた。

父の旅立ちを認めたくなくて、数年、立ち止まっただった私。
今年の私、ようやく、前に進むコトができた。このブログをはじめたコトも、大きな一歩。

さあ、さらに前にすすみたい。
どうしよう、なにをしよう。

やりたいコトは、いくつかある。そのために今の私のモノとは別に、通信機器がほしい。
悪いコトややましいコトをするわけではないけれど、なんというのかな、仕事用と私用の携帯を二つ使う社会人の方のような感覚。

ふと、父の携帯が目に入る。携帯からスマホにしたら怒るかな…。いや、私が歩き出すコトは応援してくれるはず。

いつでもよかったのだけど、ある日、ふと思いついて、携帯をスマホにかえた。朝から予定があり、バタバタしていたのに思いたって夕方にショップへむかった。

丁寧な店員さんの説明で、気分よく、無事に機種変更の手続きは終了。

父、母も、背中を押してくれたのかな。

ありがとう。

これからきっと、いいコトあるさ。

なぜあの日だったのか。いつか、こたえがわかるのかな。

コメント