ヒトとして生きていくうえで、みんなが幸せになるようなふるまい。ささやかな気づかい。
それは「常識」。
私はこのように考える。
この国でヒトと関わって生きていくのなら、決められたルールに沿って生きていくのはあたりまえ。トキには理解しがたいルールもあるけれど、決められているからには仕方ない。
仕方ないとあきらめるのではなく、ルールを守ったうえで改善点や妥協案を見つけだす努力をする。
みんながルールを守らずにそれぞれが好き勝手な方向に動き出したら、世の中ぐちゃぐちゃになる。
むずかしいのは、ルールがない部分のふるまい。
そこでは「常識」が問われる。センスや感覚とも考えられるけれど、無意識の所作ではなく、少し考えて理性をはたらかせる。その理性は「常識」が根底にある。
ルールのように規則や規定ではない部分の言動。
頭を使って観察して、まわりを見わたして、身につけていくモノ。常識。
常識をもって行動することは、長いモノにまかれることではない。たくさんの価値観のなかで、ゆずりあってゆずられて、みんなが幸せになるようなふるまい。ささやかな気づかい。
「非常識」は、ヒトを不愉快にさせる立ちふるまい。「常識破り」とは似て非なるモノ。
トキに「非常識」な言動を「孤高の天才、常識破り」と賞賛するヒトがいる。
違和感。
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