早朝の紅茶

おもいで

私が音楽活動をしていたころのお話。

あるとき、有名な景色がキレイな山のほうでの屋外のイベントに出ることになっていた。友人ひとり(女子)はわが家に泊まり、翌朝早い時間に仲間たち(男子)が機材を積んで車で迎えに来てくれることになっていた。

秋だったので、朝は寒くて昼間はほどよく暖かな時期だったかな。

まだ薄暗い朝早く、仲間たちが迎えに来てくれたが私たちの準備が少し遅れていた。

母はみなさんを車から玄関にお連れして、熱々の紅茶を出していた。私たちの準備が終わるころには母とみなさんで楽しそうに話しこんでいた。

そして無事出発。

車中談。
「早朝に複数とはいえ男子が連れだすというのに笑顔で送ってくれるとは、ステキなお母さん。正直お手洗が心配で紅茶は迷ったけれど、あれだけニコニコ出していただいたら飲むしかなかったよね」

お手洗の問題はなく、イベントも楽しく終了。

母は、名物お母さんとして、しばらく語りつがれたコトは忘れない。

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