なぜ貴方と出会ったのか@6

おもいで

そして、なんとなく、義理のご家族への違和感は積みかさねられていった。

ただね、くりかえすが義理のご家族は悪人ではない。イジワルやいやがらせではないコトは、当時の私も本当に理解していた。いまも、理解している。

そして貴方は貴方で、義両親への不満を少しずつ話してくれた。子どものころからの蓄積。

なるほど…。

根が深そうだ…。

ご兄弟は皆さん勉強の成績がよく、手がかからないお子さまだったそうだ。時代が違うとはいえ、塾や家庭教師などは珍しくない時代。ご兄弟は、自力で勉強して現役で国公立の大学へ行くよう義両親に言われつづけていたらしい。部活なんて、とんでもない。

貴方は勉強がニガテだったとのコト。早々に義両親は気づいていたらしい。いまの時代なら、小学校の選択肢もいくつかあったのか、とも。小さいコロから「オマエはもういい」と言われつづけた貴方。幸いなのか…最低限の勉強だけして、やりたいように生きてきた貴方。フリーター時代もある。ご兄弟ならフリーターなんて絶対に許されなかっただろう。

結果、ご兄弟は現役で国公立の大学へ進学。一流企業へ就職。しばらくして転職しようとしたご兄弟は、義理の両親に転職なんてとんでもないと猛反対されて断念。独身。もちろん、結婚が全てではないが望んでいらしたがかなわなかったらしい。

別のご兄弟は早期退職だったのか。まだまだ現役世代だが、いまは定職もなく、ナニをするでもない日々らしい。独身。もちろん、結婚が全てではないが。

義理の両親はいまになって貴方のコトをほめている。子のなかで、一番幸せにやっている、と。

う~ん。

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