ちょっとした思い出話。
私、なんとなく親せきの集まりが好きだった。
今思うと、最近はご縁がなくなった一部の親せきには子どものコロから違和感があった。正直なところ、子どもなりに非常に気をつかっていた。
母の様子から感じとっていたのかな。
それでも、そーゆー方々に会うとはいえ、なんとなく、集まりがあるコト自体は好きだった。
ご先祖さまの法要には、長い年月すぎても、大勢の親せきが集まっていた。
父や母のイトコの方々にも、お会いしてきた。
一部のご縁がなくなったヒトたちをのぞいて、幸い私も親せきのみなさんと親しくさせていただいている。
話がそれた。
伯父がお元気だったコロのお話。
遠くに住むイトコが、明日伯父を訪ねに来るという。伯父の近くに住んでいた私。両親は予定があったので私ひとり、お誘いいただいた。
ま、お酒の席というコト。
伯父とイトコと私、近くのチェーン展開している和食店へ。チェーン店はあまり好まない伯父だったが、このお店は気に入っていた。
さて、ナニを注文するかな。伯父が店員さんをよんだ。
「とりあえず、熱燗の小さいサイズを三つ」
店員さんは親切な提案をしてくださった。
「大きいお銚子は小さいサイズの2.5倍でリーズナブルなので、大きいお銚子ひとつと小さいお銚子でいかがですか」
「ぬるくなるので小さいお銚子で」と伯父。
なるほど。まだまだ子ども(成人はしていたが)だった私。
少し前に気前よくビールの大ジョッキを注文した方のおおらかさに感動したが、今回は伯父の注文に感動した。
目先の損得ではない、おもてなし、楽しみ方を教えていただいた、ささやかなお話。
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