元の職場。
私は不定期勤務をするポジションだった。
繁忙期には週に何日も出勤。
閑散期には数週間お休み。
のらりくらりと、細々と長くつづいた職場。
もちろん、私のようなポジションは少数派。他にメインのお仕事をされている方が多い少数派。
常勤の社員さんやアルバイトさんはたくさんいらっしゃる。
福利厚生や研修、まめなミーティングと、しっかりした職場。
細々でも長く所属していると、出入りの激しい職場だとわかってきた。
そのトキの常勤さんの雰囲気で、私たち不定期勤務族の受け止め方も変わってきていた。
あるトキから、中途採用ではなく新卒の社員さんが増えてきた。同じころ、その年代のアルバイトさんも入社。若い子四人組。
パッと職場は明るくなった。みなさん、仕事もよくデキる。指示は適切。不定期勤務族にも、ありがたい職場となった。
そのなかのお一人は、幹部候補。常に走りまわっているイメージだった。
そのような日々は長く続かなかった。
ある日、そのなかのお一人が退職すると聞いた。
とてもとてもとても、驚いた。
ホワイト企業だと思うけれど自分には合わなかった、と。
それからしばらくして、閑散期が終わり久しぶりに職場に行ったら驚くような話をアルバイトさんから聞いた。
幹部候補の社員さんが先週退職。ご自身も来月退職する、と。
とてもとてもとてもとてもとても驚いた。
幹部候補の社員さんもアルバイトさんの方も、良い職場だと思うけど自分には違うのではないか、と。
しっかりした若い子四人組から残るのはお一人。半年で三人も退職とは。
しっかりした体制の職場でも、若い子たちが定着しないなんて。その職場に未来はあるのかな。
いや、退社した三人も、残るお一人も、みなさんそれぞれ幸せならいいんだ。
みなさん、しっかりと自分を見つめているんだ。
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