「設定上の祖母」つづき。
父が旅立ったときは、身内だけでささやかに送りだした。少しずつ父の仕事関係や友人の方々に連絡をはじめた。
日々、父からは何人かの方のお名前をきいていたので、数名の方には直接お電話で報告させていただいた。
三者快談のみなさんにもお電話しようと思っていた。悲しい報告をくりかえしてお話ししているうちに、私の心はとてもとても疲れはてた。
そのトキの状況を何回も何回も話すツラさ。
三者快談のみなさんにも直接ご報告しなければと思いつつ、心がおれたころ。
事務的なことが少し落ち着きココロが溶けていくようなさびしさ、せつなさを感じていたころ。
父の携帯電話がなった。
父の飲み仲間の方。「設定上の叔母」にあたる方からだった。
私が電話に出た瞬間、私の声を聞いて、号泣された。
「とても信じられない話を聞いたので、ご本人に確認しなければと、電話しました」
と、おっしゃった。涙声、私も泣きながら聞いたけれども、はっきり覚えている。
父が楽しく話していた方からのおコトバ。
父がほめたたえていた方、とっさのコトバにセンスを感じた。
電話がなった瞬間、本当にうれしかった。
そして、「設定上の叔母」とつながった。
(なかなか「設定上の祖母」が登場せず、申し訳ない…。)
つづく
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