旅立ちが近いとき、不思議なモノがみえるのかなというお話。
父方の祖父。私が生まれるまえに旅立たれているのでお会いしたことはない。父から聞いた話。体調をくずされて、しばらくゆったり日々過ごしていらっしゃった。たしか、旅立ちの当日(と、父が話していたような)。縁側でゆったりと休んでいらしたところ、突然大きな声で「神々しい、すばらしい、神々しい」と大喜びされていたという。そしてしばらくして、おだやかな表情で旅立たれた。目の前にあらわれたモノは、なんだったのだろうか。祖父にとって、大切ななにかがみえたのだと思う。
父方の伯母の晩年。何日間か夜中、部屋に男性がいらっしゃるという。あるときから、いらっしゃらなくなったとのこと。だいぶあとになり、そのころに元のご主人さまが亡くなったことがわかったというお話。
かわいらしいお話。
母方の伯父は入院中、夜中になると頭にスズメがとまり、鳴くという。高齢の伯父はお気に入りの女の子むけのキャラクターがあったり、小さくかわいらしいモノが大好きだった。スズメに囲まれてかわいい鳴き声が聞こえて最期、癒されたのではないかと思う。スズメのこと、うれしそうにはなしてくださった。そう、笑顔の旅立ちだった。
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