今年最初に見つけた春

たわいもない話

昔、私は毎日のように出かけていた。一日中家にいる日は、体調不良のトキくらい。

学生時代は、特に。自転車で行かれる距離の友人の家で朝から晩までお邪魔したり。

豪華なハデなお出かけではなくても、毎日家の外には出ていた。

あなたがうまれてからも毎日のようにお散歩がてら、出かけていた。

コロナ禍、その時期でさえ出勤する必要がある業務だったので出かけていた。
電車はガラガラ。車両には私一人というコトも珍しくなかった。

通勤途中に歩く街は、色も音もなかった。もちろんヒトは、ほとんどいない。
色も音もない街は、少々こわいくらいだった。

いつからだろう。
家にいる日が増えてきた。出かけない日が増えてきた。

そうだ、ブログをはじめて、アタマを使って整理して、文章を書いているとあっという間に時間が過ぎていくからだ。
出かける時間がないんだ。

そういう日々がつづくと、久しぶりに出かけた日にはあちらこちらとキョロキョロ観察。
なるべく日々、違う道を選んで歩いてみたり、時間帯をかえて歩いてみたりする。

先日、数年ぶりの道を歩いてみた。畑がひろがっていられ場所に一軒家がズラッと並んでいたり、古い建物が廃墟のようになっていたり。見知らぬ景色に驚いた。

そのような変わった景色のなか、一本の木ががんばっていた。

サクラ。

その枝は満開。

春だね。

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