世の中に「絶対」はない。
ほとんどない。
固定観念をもちたくないので、そう思っている。
さらにいつもの私なら「絶対」にやらない行動をとりそうになった経験がある。
それ以来、よりいっそう「絶対」はないと思っている。
なるべく「絶対」と言わないようにしている。
私の経験より。
それは、私の人生でいちにをあらそう緊急事態だった。
仕事中、父が倒れたと連絡がきた。幸い、退勤まで数分、職場のみなさんのご厚意で早めに帰らせていただいた。
駅にむかい、電車に乗る。すぐに発車しない。
私は、冷静だった(つもりだった)。
電車が発車するまで数分、あわてても仕方ないと思っていた。
時刻通り電車は発車。乗り換えの駅についた。走らなくても乗れるはず。私はいつも通り歩いて次の電車に乗った。
電車の中では、父の状況次第だけど明日の予定はどうしようか…さすがにキャンセルして時間に余裕をもたせておこう。その連絡は、明日朝がいいかな。
そのようなコトを考えていた。
病院最寄りの駅に着いた。タクシー乗り場を探した。あれ、反対側の出口だ。
踏切は閉まっている…。
?
ダメ!!!
私は踏切のバーを手にして、踏切を横断しようとしていたのだ。
フッと我に返る。電車が目の前を通過。
危なかったのか…。踏切が閉まっているのに渡ろうとするなんて。普通なら、絶対にやらない行為。
思えば、バタバタあわてて動いたり泣いたりふるえたりするだけが、動揺のカタチではなかったのだ。
とにかく元気で病院知らずだった父。
冷静に淡々と行動していた私もじゅうぶんに動揺していたのだ。超・緊急事態のココロは、やはり緊急事態。
気をつけよう…。いつもならやらないコトをやろうとするなんて。
「絶対」は、ないんだ。


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