父は、何回か言っていた。
「戦争と疫病は、本当にイヤだね」
父は十代前半に終戦をむかえた世代。子どものコロに戦争がはじまった世代。
幼少期はまだ平時だったらしい。
それなりに時代の問題点はあったようだけれども、おだやかな幼少期。
また、父はうまれていなかったがスペイン風邪の脅威はご家族から聞いていたようだ。
ありがたいコトに、父の親族のなかで戦争と疫病で大きな被害を受けた方はいらっしゃらない。
それでももちろん、子どものコロの恐怖感は忘れられない。戦争の体験の話はあまりしない父だった。
コロナのコロには、たびたび何回も何回も話していた。
「戦争と疫病は、本当にイヤだね」
「僕たちの世代は、戦争は一生忘れられない」
僕たち世代とは、戦争を知る全ての世代のコト。戦争を知らない世代との線引きだった。
ありがたいコトに、平和でノンビリした時代を長く生きた私。
食べるモノに困ったコトはない。
着るモノに困ったコトはない。
こうしておだやかにブログを更新できる日々。
戦争を知る世代のみなさんが築いてくださった、おだやかな世の中。
本当にありがたい。
しかし最近は、不穏な空気感を感じる。心配になるようなニュースが多すぎる。
いままでの人生で一番、イヤな空気感。
いま、非常事態になったら…。そのようなよろしくないコトも考えてしまう。
父は子どものコロに戦争がはじまった。
私は大人の立場の年齢。父のご両親の立場。
…。
つづく。
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