少し前の話を。
お客さまとお話するような仕事をしていたトキのお話。
不特定多数のお客さまというよりは、ある程度顔なじみのお客さまが多かった職場。
私は、覚えるコトがどちらかといえば得意な方。数回いらっしゃったお客さまは、覚えている。お客さま方も身の上話をしてくださることもあり、仕事とはいえ、遊びに行っているような感覚でもあった。
楽しい職場とはいえ、朝から晩まで忙しいトキには疲れる。終盤のヒマな時間帯にはボーッとしてしまうコトもあった。
油断して思いっきりボーッとしているトキに、初めてお見かけするお客さまに話しかけられた。
「19%%年生まれですか?」
あっている。私はかたまってしまった。すると次は
「@@さんですよね」
私の旧姓。あっている。しかも断定。
学生時代の同級生だった。卒業して以来、お会いしたコトも連絡したコトもない方。学生時代も席が近ければお話していたけれども、学校の外で約束するほどの関係性はなかった方。
私を見かけて、もしかして、と、声をかけてくださったそうだ。
しかし何十年ぶりに偶然お会いして、サッと私の名前が出るなんて。少しうれしかった。
お話しているうちに、私も当時の記憶が一瞬にして戻ってきた。
その後もちょくちょく、私の仕事中に顔を出してくださった。
しかし、うまれ年から確認した同級生。そういうコだった。
見知らぬ方、いや、失礼ながらごぶさたしていた方にいきなりうまれ年を当てられてドキッとする経験。
なかなか珍しい経験。
コメント