地元の知り合い

おもいで

私は、うまれてからずっと同じ自治体に住んでいる。
近くから近くへの引っ越しはしているので、同じ土地にずっと住んでいるわけではないが、生活圏はうまれてから同じ。

結婚後も、生活圏はかわらなかった。

小さいコロからムレるのは好まなかった私。当時、とても仲よくしていた子が少しヒトとして道をはずしたとき、私はひとりになるコトを選んだ。

長年、地元で連絡する知人友人は、いなかった。
後ろめたさはなかったけれども、積極的に他の当時のコトをふりかえる気持ちにもならなかった。

しばらくして、いや、だいぶトキは過ぎて、母親同士が立ち話をするご関係だった同級生と私がつながった。とある大切な場所で、たまたまあちらのお母さまが私に気がついて声をかけてくださったから。今から二十年以上前かな。

同級生と連絡先を交換した。そのトキは、それだけだった。

それから十年以上たち、その同級生から連絡があった。実は毎年夏に、大勢の同級生と集まっているのでよかったら、いかが、と。

即答で、参加するとお返事をした。

なんとなく。

タイミングが違ったら参加しなかったような気もする。

その日は別の予定があり、途中から参加したのもよかったのかもしれない。ほどよく場ができあがっていた。

「ここ座ったら」と声をかけてくれた見知らぬ男性。いや同級生。

一瞬どなたかわからなかったが、当時、音楽の話をよくしていた同級生。

いろいろな年齢層の方々が楽しそうに話している。いや、みなさん同級生。

地元の知り合いが少し増える楽しい機会となった。

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