嘘をついてはいけません

良心

嘘には、いくつか種類がある

  • やらかしたことへの逃げ道
  • 目の前の人を喜ばせようと話を大きくする
  • 嫌がらせに近い暴走
  • 相手の真心を感じてしまい事実を伝えられなくなること
  • やましいので隠しごとをするために
  • やましくないけど隠しておきたいこと





などなど。他にもいろいろとありそう。

数年前に旅立った伯父。ずっとお元気だった。85歳とは思えない食欲。あるとき久しぶりにお会いしたとき、痩せられたかなと思った。
そのひと月後、従弟(伯父の息子さん)から連絡がきた。「末期の胃がん・余命三ヶ月」

私はもちろん、従弟も伯母も、かなり動揺している。信じられない。

ちょっと胃の調子が悪いので受診をしたら、そのまま即入院。精密検査をしたところ、信じたくない結果を告げられたとのこと。年齢を考えると、できる治療は皆無と。

病名・余命を伯父に伝えるべきか。
お医者さんは、伝えない方がよいと話された。私も強く同意。

従弟は小さいときから絶対に嘘をついてはいけないという伯父の教えを忠実に守っている。伯母も真実を隠すことに罪悪感を持っているようだ。

伯父は治ると信じて入院中も一生懸命病室を歩いたり、退院後にやりたいことを話してくださったり、生きることに前向き。

伯父に話すか迷っていたお二人に私の考えを伝えた。「人生で最初で最後の一度だけの嘘をつこう。この件を正直に話してスッキリするのは残される側」

結果、伯父には真実をつげなかった

残念ながら余命宣告通り、あれから三ヶ月。伯父は旅立った。どうすることが正解だったのかはわからない。

最期まで笑顔だった伯父。それだけは本当によかったと思っている。

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