お孫さんを通して

おもいで

ママ友。

年齢も学校も仕事も出身地も違う。ただたんに、子どもの学年が同じだからというきっかけで出会った方々。

私の知らない体験したことのない引き出しを持っている方々。子どもを通して出会えた、大切な方々。

一定期間だけお世話になりそれきりになる方もいらっしゃる。それはそれで、貴重なありがたい関係。

一定期間ごあいさつしていたけれども、それ以上にならなかった方々もいらっしゃる。

細く細く長くつながる方もいらっしゃる。しばらくの間ごぶさたしても、ほんのささいなきっかけで再会すれば、昨日まで話していたかのような空気感に戻れる。

ママ友との出会いは不思議。

最近聞いた話。長らくごぶさたしていたママ友と、久しぶりにゆっくりと会うことになった。じっくり話すのはいつ以来だろう。その間に、お互い親の旅立ちを経験した。

子どもが小さいころに園や学校の行事に祖父母の方々がいらっしゃるときもある。そこで子ども、親、祖父母の方々と、顔見知りが増えていく。

ママ友のお母さまと私の母はすっかり顔見知りになり、近所のスーパーなどでお会いすると長い時間立ち話をしていたという。

ママ友が、ママ友のお母さまが私の母が話していたことで一番印象に残ったエピソードを話してくれた。お孫さんが小学生のとき、学校で大根掘りをした。近くに住む私の母に大根を見せにいったお孫さん。私が「大根おすそ分けしたら」と言ったらお孫さんは大根の葉っぱを二本母におすそ分けした。母はその二本の大根の葉っぱをおひたしとお味噌汁に入れておいしく食べたと、ママ友のお母さまにうれしそうに話したそうだ。

大根の葉っぱ二本の幸せを一緒に感じてくださったママ友のお母さま、いつもニコニコとして、おおらかなオーラに包まれた方だった。

ママ友のお母さまも私の母も突然の旅立ちだった。お孫さんを通してお知り合いになったお二人。今ごろまた立ち話を楽しんでいるのかな。

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