母方のお墓参り④

不思議

つながりのある親戚は、年々減っていく。旅立たれたり、疎遠になったり。特に母方の親戚は、長男伯父の奥さま以外、私から連絡することはない。

特にかわいがっていただいた三男伯父の家族も自然と離れてしまった。このことについては、またべつの機会に。母方の実家はいろいろ大変だった。それもまたべつの機会に。

ご報告もかねてお墓参り後には、長男伯父の奥さまへ電話をかけるようにしている。いつもありがとう、嬉しいといってくださる。勢いのあるテンポ感の会話、お元気そうな声に、私もほっとする。私の両親のことも懐かしく思ってくださる。私がお墓参りするときに、もちろん長男伯父のことも思って手を合わせていたが、三男伯父や祖父のことを強く思い出すときが多かった。

今回のお墓参りへ行く電車の中で、珍しく(ごめんなさい)長男伯父のことを考えていた。そういえば、お誕生日が近いかな、などなど。

長男伯父にも、かわいがっていただいた。ただ独特の空気感を感じる伯父。口数も少ない方。生前は最低限の機会しかお会いしていなかったかと思う。

今回のお墓参り後、長男伯父のことをさらにいろいろ考えている。大変な環境で育ち、その後もご苦労続き。

そして長らくさびしいお気持ちで、お参りに来る方を待っていらしたのかと思うと、言葉にできない。

ふと、思い出した。生前最後にお会いいたとき。まだまだとてもお元気だった。何回も何回もささいなことで母を呼ぶお姿。かわいい妹に久しぶりに会えて、はしゃいでいらっしゃるようにみえた。初めて、長男伯父のいたずらっぽい笑顔を見たような気がした。まさか、それが最後になるとは思わなかったが。

私の父は、人の記憶からも忘れられたら本当の死、というようなことを言っていた。

長男伯父さま、私の記憶に戻ってきてくださり、ありがとうございます。もう、大丈夫。もう少しペースをあげてお墓参り行かれたらと思っています。

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