母方のオバ@3

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オバの短絡的突発的な行動に、三男伯父は最期まで振りまわされた。

不仲、長年ほどよく距離をとっていた三男伯父にオバは、ある日電話をした。たった一度不在でつながらなかったからと、家まで押しかけてきた。三男伯父は入院されていて、奥さまは仕事で不在。平日の真っ昼間。ご近所さんを巻きこみ、何年か前から連絡が取れない、窓が少し開いているのに出てこない、中で倒れているかもしれない、警察呼ぶ、と大騒ぎだったらしい。


ご近所さんは、入院のことはご存知。難しい関係性であることは知らず、警察を呼ぶことは避けようと、入院のことをオバに話した。

その数時間後、オバは三男伯父の入院中の部屋に現れた。近所のかたの車で病院まで送っていただいたとのこと。親戚では、入院のことは三男伯父の奥さまとお子さま、私の家族しか知らなかった。また、お見舞いローテーションは奥さまお子さま私の三人、父も遠慮していた状況。なので、突然のオバに三男伯父はビックリ。だいぶ小さくなった体に力をいれ、話すのも大変ななか、お説教。声も小さく、でもオバは神妙に聞いていたらしい。


三男伯父はその翌日から具合が悪くなり、数日後に私がお見舞いにお邪魔したときには目に見えてツラそうにされていた。しかしオバの突撃の様子は冗談交じりに話してくださり「疫病神」と表現された。そしてその二週間後に旅立たれた。


個人情報うんぬんの時代、ご近所さんは、親切すぎたようにも思う。ただ世代的には袖振り合うも多生の縁、か。


オバ、三男伯父にお叱りを受けたけど帰るときに今までのことを許してくれたのでよかったと喜んでいたと。

いや、私が三男伯父から聞いたオバが帰るときの言葉、絶対に「もう来ないで」だった。どう聞き間違えたのだろう。。。

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