不思議なチカラ12-6で、このお話は終わりと思っていたけれど、ふと思いだしたので、おまけにひとつ。
いつだったか、私が学生時代だったか。二男伯父一家とわが家は心の距離はあったが、父と母はご両親の仏壇があるのでお線香をあげに、月に数回、二男伯父の家へ行っていた。
あるとき、たまたま母に予定があり、父が一人でお邪魔した。ほんとうにたまたま、奥さまも姪の方2も出かけていて、二男伯父お一人が家にいらした。
そのころ父は、仕事に大きな問題を抱えていた。私たち家族も父が問題を抱えていることは知っていた。私たちの前ではいつものように陽気で元気な父だったので、かなり悩んでいたと私が知ったのは、だいぶあとになってから。
そのようなわけでその日、兄弟二人きり、いろいろと深い話ができたそうだ。父は今抱えている問題についても話したとのこと。父は帰宅後、上機嫌。二男伯父は「仕事でいろいろあっても、君のところは家族が本当に仲よく、それだけでいいではないか」とおっしゃったらしい。父からくわしい話は聞かなかったが、二男伯父は家族に対する思いをたくさん話されたそうだ。父は、逆に二男伯父をはげまして帰ってきたらしい。父はますます元気になって帰ってきた。
本音で話せたよい機会になったようだ。ただ、このときにもご両親と同居することになったいきさつまでは聞いていないと思われる。またこのとき兄弟二人で決めたことがあり、おだやかでお人好しの家風の二人、書面に残したりはしなかった。そのことがのちのち、姪の方2との距離感がさらに遠くなった要因でもあるけど、それはそれで。
おそらく兄弟二人で話せた機会はそのときが最後。たまたまだったのか、ふっと導かれたタイミングだったのか。
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