言葉は伝染する

たわいもない話

口癖は、うつる。スピードの速い遅いはあるけれど、言葉は伝染する。

世の中の流行り言葉は、どこかで有名人や誰かが発信したり話したりすると、あっという間にひろがる。

身近な言葉も伝染する。誰かが「要は~」と話し出すとしばらくしてその集団で「要は~」と話し出すヒトが増えていく。別の集団では「つまり~」がたくさん聞こえる。

わが子がうまれたときもずっと、赤ちゃん言葉を使わなかった。「あ~」しか話せないときにも、犬はイヌ。ワンワンとは言わなかった。幼稚園くらいのときかな、わが子は「オバケおよびしないで」と言っていた。私は言葉の出だしに「お」をつけるクセがあるので、それが伝染したのかな。

すべての言葉のチョイスがきたない集まりにいたとき。なんとなくイヤだなと思い、ゲーム感覚で、あえてゴリゴリの敬語を使いまくってみた。二重敬語も大歓迎。やんちゃな小学生のことをナンタラガキと表現する集団の中で「お子さまがおっしゃるには~」という調子で。
その集まりで、何かと残念な上司を持つヒトは「うちのダメ上司がほざいている」という口調でいつも話している。ところがあるとき「うちのダメ上司がおみえになって…」

え、いま、何て言った??
よし、このゲーム、私の勝ちかな。

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