祖父の命日が近い。私がうまれる前に旅立たれた祖父。お会いしたコトはない。
お写真の姿と、父から聞いた話しか知らない。
神々しい。偉大なコトをなしとげた祖父。
むかしむかし。正装の写真の祖父は迫力がある。小さいコロの私には、こわい祖父にみえていた。気品あふれる迫力は、こわいほどだった。
両親が旅立ったあとはなるべく、兄弟と約束して一緒にお墓参りをしている。できるコトなら、月に一回。
今月、兄弟は忙しいらしい。
今月、私一人でお墓参りに行ってくるコトにした。
祖父の命日より前に行きたかった。
なんとなく。
候補の日はしぼられた。
なんとなく、その日は気持ちがのりきれなかった(ごめんなさい)。朝方の天気がよくなかったからかな。
別の日にしようかな。いや、今日を逃したら祖父の命日より遅くなる。それはイヤだ。
失礼ながら、かんたんなお花をさしに行くだけのお墓参りでもいいや。
やはり、今日行こう。
のんびり準備をして出発。
途中、イメージにピッタリなカワイイお花たちも購入。
出発してしまえば、いいかんじ。
とはいえ、いつもよりもなんだか不安もあった。
なんだろう、初めての感覚。
お墓に到着。めずらしい雑草がたくさん。いろどりはキレイだが雑草。
一人でゴミ捨て場に行ったり、お水をくんだりウロウロ。
水をくみ、お墓に戻ろうと歩いていたら…
カラス。大きなカラス。
私の前を歩いている。威厳がある。少々こわい。
う~ん、どうしよう。
つづく
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