転校生

たわいもない話

私は転校した経験がない。いつでも転校生をむかえる側だった。今の時代はまた違うのかもしれないけれど、私が子どものころに転校する子は、全国規模の大きな会社にお勤めになる親御さんを持つご家庭が多かったように思う。全国あちらこちらから、やってきた。

私が住んでいた地域は、暮らしやすい町と言われることが多い。親子代々この土地で、というご家庭はあまりなく、かといって、排他的な環境でもなく。そもそもひと学年で50人くらいの小学校だった(はず)ので、転校生が来てくれて、お友だちが増えることは大歓迎の雰囲気だったように、思う。最初、転校生はヒーロー、ヒロイン。数週間過ぎれば、転校生だったことさえ忘れてしまうような、のんびりした環境。

大人になり、転校がトラウマになっている方々がいることを知った。いままでは転校や転勤を楽しそうに話す方が多かったので、ツラかった方がいらっしゃるとは。

ママ友、結婚された方がまさに全国規模の転勤がありうる職場。長くて三年で配置換え、つまりは引っ越しを伴う転勤。お子さまが産まれても、かわらなかった。でも、そのご一家は常に楽しそう。あと少しで全地域コンプリート、どこに旅行しても、会いたいお友だちがいる、と。

恒例の、、そのママ友の名前を調べてみた。やさしさを持って環境維持のために定期的に別の場所へと移動を行う意味。またまた納得。

転校がトラウマのようになる方が悪いわけではない。ただやはり、本来の不思議なチカラの素養はある気がして。転校がトラウマだという方のお名前。そうだよね、定住がむいていそう。

エラそうに言う私、うまれてからずっと同じ町内に住んでいる。かといって、小さいころから続いて常に連絡を取るような関係の方はいない。

正解も良い悪いもない話。

なるべくこのブログで固有名詞は意識してさけているのだが、昔みた「転校生」という映画、景色と空気感がステキだったことを思いだした。

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