とある友人幼少期、お年玉をいただいた記憶…
友人の親族には、お年玉の風習がなかったらしい。
おじいさまおばあさまがお元気なコロには、毎年関係の遠い親せきやみなさん大勢集まるが、お年玉の風習は、なかったとのこと。
友人、小学生になったコロ。
三学期がはじまると話題になるのは「お年玉、いくらもらった?」
私のまわりでも、そうだった。金額の自慢大会がはじまる。
友人が「もらってないよ」とこたえると、みんな、驚いたらしい。
そして「かわいそう…」と。
何年かすぎ、友人も気をつかったご両親からだけお年玉をいただくようになった。
そしてそのコロから、親せきではない、ご近所のおばあさまからお年玉をいただくようになった。いつもニコニコあいさつしてくれてありがとうね、と。
とてもうれしかったけれど、なぜいただけるのか不思議にも感じていた、と。
学校での年明けの会話は変わらず。
「お年玉、いくらもらった?」
「全部で二千円」
みんなは、もらっていないと答えたコロよりも驚いたらしい。
「それだけ?もらわない方がよかったね」
友人は、気にしなかった。むしろ、ホコリに思っていた、と。
親せきではないご近所のおばあさまからのお年玉、こんなにうれしいことはない、と。
小学生にして、この大切さを感じていたなんて。
ココロがキレイで大きな友人。
子どものコロから、なにか大切なモノを感じていたんだね。大人でも気づかないヒトが多いのに。
ステキなお話。
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