何回か書いた、私には三人の祖母がいる。
母方に、お二人の祖母がいる。
「お母さんのお母さん」
「おばあさん」
今日は、「おばあさん」の命日。もう何十年も前のコト。
祖父が旅立ったあとに「遥拝」というコトバを教えてくださった。
おばあさんに最後いつお会いしたのだろう。申し訳ない、覚えていない。
祖父が旅立ちしばらくして、そのままひとり暮らしをされていた。
と思う。申し訳ない、覚えていない。
入院されて、おばあさんの実の子が住む遠い街へ移られて、その街で旅立たれた。
と思う。申し訳ない、覚えていない。
母方の親せき関係が少々複雑だったコトもあり、両親世代までのお付き合いに縮小していったからなのか。
私もそれなりの年齢になり、親せきと遠ざかるタイミングだったからなのか。
「おばあさん」のコトをあまり知らずに入院されたトキも、まさかそこまで具合が悪かったのかと後で感じた。
そのようなわけで私の記憶のなかでの「おばあさん」は、祖父と暮らしていつもおいしいチラシ寿司をつくってくださった、楽しい記憶しかない。
それはそれでよかったのかな。
昨年、母方のオバと話す機会があった。「おばあさん」の話題になった。私が知らなかったユーモラスな一面をお持ちだったそうだ。
また私には、三人の祖母と別に「設定上の祖母」がいらっしゃる。
思えばはじめてお会いした日は「おばあさん」の命日の日。
毎年、「おばあさん」の命日は覚えていた。「おばあさん」からのサプライズだったのかな。
ありがたい。
あとでユッタリした時間をつくり、遥拝しようと思う。
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