二男伯父と奥さまの結婚が大失敗だったというつもりは、少しもない。家風の違う結婚はダメだと言うつもりもない。
兄弟の年が離れているうえに父と母は年の差婚。父と母はそれほど家風の違いはなかったように思う。父方のみなさまからしたら、母はナウでヤングな若者、親戚に居なかった世代の新人類に見えたのかもしれない。歳を重ねられた祖母の母への接し方が自分のときとは違いおだやかで、奥さまは少しご不満に思っていらしたのではないかと思う。そのご不満が姪の方たちにも伝わり、わが家に対するアタリが少し強く、距離があったのかと思う。
家風の伝達が違ったことも、ふくめて。
ただ、みなさん少しずつ窮屈な思いはされている。父と姪の方は、バチバチしたまま後味悪く、父の最期をむかえた。
従兄弟嫁が言うには、二男伯父は時代に翻弄された。時代が違ったら違う人生だった、と、おっしゃった。
いつの時代ならよかったのか、わからない。いまこの時代も、いいのかどうかはわからない。
なにが正解だったのか。わからない。世の中答えがないことだらけ。
どうすればよかったのか。わからない。旅立たれた方々が多く、残された私たちも、だいぶいい年齢に。
今現在、姪の方2とのわだかまりを解消することがベストではないような気がする。私が本能的に動こうと思わないから。もし今お話する機会があり全てがクリアになったとしても、ベストではないような気がする。このままそっと、お互いの居場所でおだやかに過ごしていく方が、よりよいような気がする。
幸い、父方のお墓はわが家から遠くない。そして、同じ敷地に全員いらっしゃる。
私にできること、なにかあるかな。お墓参りだけではなくときどきみなさんのことを思いだす。
つづく
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